すれ違い、片思い


また涙がこぼれ落ちて。


西谷を見上げる。



西谷の頬は相変わらず赤い。



『・・・私ね、西谷の笑ってる顔が好き・・・』



『えっ?・・・』



『・・・西谷の声も好き・・・・』



『うん・・・』



『・・・西谷がポンポンってしてくれるのが好き・・』



『うん・・・』



またちょっと意地悪をする。



『ふふっ、西谷の顔、リンゴみたいっ』



『なっ・・・・』



また俯いて赤くなって、髪の毛をくしゃくしゃってして。



私は西谷に近づいて肩に顔をうずめる。


西谷は一瞬ビクッとしたけど、すぐに両方のたくましい腕で私を抱きしめる。