すれ違い、片思い


背中から私の大好きな声がして。


ゆっくり振り返ると


私の大好きな笑顔があって。


『に・・した・に・・・』


言葉がこぼれる。


わかった・・・・


私いつも無意識に西谷を探してる・・・・。



『にし・・たに・・・あのねっ、わ、わたっ『俺が先・・・』




西谷が一歩ずつ私に近づいてくる。


そして私の前で止まった。



『福島?』



名前を呼ばれてドキッとする。


西谷は少しかがんで、私の顔を覗き込んで



『俺、やっぱり福島と「友達」無理・・』



『・・・・どう、して・・・』



『俺ずっと福島に嘘ついてる』



『・・・・・』


言葉が出てこない



『福島は友達じゃない』



『友達の、フリ、だったの?』



涙がこぼれる



何も考えられない。ただ涙が止まらない



やっと気づいたのに。


問題も難しかった答えも。


せっかく気づいたのに・・・・





『どう・・して・・・フリなんか・・・っ』












視界が真っ暗になる。

冷たかった風がやんで・・・・












『好きだよ』










頭の上から優しい声が降ってきた・・・・