すれ違い、片思い


『西谷にヤキモチ?』


『いつも僕たちが部活に行くとき、福島さんは西谷しか見てないから。』


『・・・・』

 
『福島さんの「頑張って」はいつも西谷に向けられたものだったしね。ま、強引に僕も言ってもらったことあるけど』


『・・・・・・』


『どうしたの?福島さん、僕何か変なこと言った?言ったんならごめんっ泣かないで・・・・』


私は泣いていて、石原君は困った顔をしている。

どうしたらいいのかわからないと言った顔で。

少しずつ、私に近づいて、私の頭の後ろを右手で支えて、自分の肩に引き寄せた。


『何もしないから・・・・』


顔を見られたくない私の気持ちを察してくれたのだろうと思う。

石原君の左手は私の肩を抱き寄せることはなかったから。



『・・・・・ありがと・・・』


『泣いてもいいよ。僕、役得w』


『ふふっ』


石原君の優しさが嬉しかった。