すれ違い、片思い


『好きな人いるの?』


石原君の瞳はまっすぐ私を捕らえるから・・・離せない。



『・・・多分・・・』



『ふふっ、多分?そんな答えある?初めて聞いたよ』



石原君は私を見つめたままニコッと笑う。


そう言えば私が困った時、いつも手を差し伸べてくれてた。

登山の時も

文化祭の時も・・・


『え~っと・・・いつもありがと。心配してくれて』


『どういたしまして。僕さ、フラれたけど不思議と嬉しいんだ。福島さんが今僕を見てくれてる事が』


だって、今教室に2人きりだし・・・


『僕さ、いつも西谷にヤキモチ妬いてたんだよ。知ってた?』