すれ違い、片思い


『福島さん、ちょっといいかな?』


昼休み石原君に呼ばれて、空き教室に向かう。


1月も中旬を過ぎたけどまだまだ冬本番で。


石原君に促されて先に教室に入ると、石原君は後ろ手に扉を閉めた。


空き教室には暖房が入っていないから少し身体が震える。



『教室じゃ出来ない話?』



石原君は俯いている。

しばらくすると顔を上げて



『福島さん、もう問題は解決したの?』



『問題?』



『うん、文化祭の時に悩んでただろ?』



『あっ、それ?うん。モヤモヤは少し晴れてきた』



『そうなの?あ~っ、通りで最近笑顔が増えたと思ったんだよ。もっと早く言っておけば・・・』



『???』



『僕さ、福島さんが好きなんだ。』



『えっ・・・あっ、ありがとう』



『付き合ってくれないかな?』



『・・・・』



『無理だよね・・あ~っ、やっぱりもっと早く言ってれば。せめて福島さんが元気の無い時にw』



私を見つめる石原君の瞳は真剣で、私も目を離せなくなってしまう。



『だって、福島さん全然頼ってくれないし。僕あの時誘ったのだって、結構勇気いったんだよ?』



『ごめんね・・・』



そう答えるのが精一杯で。