すれ違い、片思い


私たちが向かったのは、家と反対方面の電車に乗った先にある市民公園。



とても広いその公園には大きな天然のもみの木がツリーに仕立てられて、毎年大勢の人で賑わっている。


そこかしこで「キレイ」と言う言葉が行き交う。


シンボルツリーであるもみの木の周りの木々も、色とりどりのライトをまとい、幻想的な雰囲気を醸し出している。


本当に現実じゃ無いみたいに。


黙って歩く私たち。



沈黙を破る



『今日は誘ってくれてありがと』



隣の西谷を見上げて。



『うん。俺もありがと』



『???』



『来てくれてw』



『ふふっ、どういたしましてっ』



なんだかホッとする。西谷の声、笑顔。



「・・・なんか・・・いいな」



『何がいいの?』



えっ?もしかして、また心の声が聞こえた?
心の声が最近よく洩れてしまっている。



『何がいいの?』



もう一度質問されてしまって。



『私ね、西谷といると落ち着く。だからね、なんか、いいなって。』



『!!!!』



西谷がまた小っちゃくなった。顔を赤くして。


今日はよく小さくなる日だな。


また頭を《ポンポン》してみる。





そしたら


下からジロッと睨まれた!



『えっ?』


一瞬びっくりしたけど、その表情もかわいくて



『かわいいっ』


また、言ってしまった(笑)