すれ違い、片思い


『『練習お疲れ様!』』


すかさず圭は大和の隣へ行って声をかけてる。


大和はすぐに私たちの方を見て



『じゃ、俺ら行くね。亜紀ちゃん一緒に待っててくれてサンキューな』
『亜紀バイバーイ』



『バイバイまたね!』
『おぅ、またな』



西谷は私を振り返り「ごめん、待たせて」と私に両手を合わせて謝ってる。



大きな西谷が小さな私に謝っている光景は何だかおかしくて「ふふっ」って笑ってしまった。



『何笑ってるの?』



『西谷かわいいっ』



見る見る顔が赤くなっていく西谷は、最後には本当に小っちゃくしゃがみこんでしまって



『男に「かわいい」はほめ言葉じゃないし』



『やっぱりかわいいっ』



小さくうずくまった西谷の頭を左手でポンポンっ



『うわっ、何!?』



小さい西谷がまた急に大きくなって。


びっくりして「うわっ」ってバランスが崩れたその時、背中をガシッとたくましい腕に支えられて倒れなくてすんだ。