福島と2人の時は心配だから必ず家まで送る。
俺が一緒にいても、行き交う人の目は福島に向いているから。
いつ以来だろう。2人で帰るのは。
久しぶりのせいなのか、時間も、距離も普段より短く感じた。
持っていた荷物を渡して、来た道を戻ろうと福島に背中を向けた時、
『送ってくれてありがと。それから、寒いのに待たせて、ごめんね。・・・・それから・・・、川上くんのこと、心配してくれてありがとう』
聞こえるか、聞こえないかくらいの小さな声。
俺は振り返って
『福島さ、クリスマス暇?』
思い切って聞いてみた。
思いがけずOKの返事!
しかも「嬉しい!」付き!
俺は飛び跳ねたい気持ちを抑えて来た道を戻る。
いつもは振り返らない曲がり角で今日は何故か振り返ったんだ。
多分目があった。
街灯に照らされた福島の顔はほんの少し赤かったように見えた。

