すれ違い、片思い


『お前帰ってても良かったのに』



先輩の声が聞こえて声の方を見ると、先輩と、先輩の影に隠れた福島だった。



「先輩の家は反対だから」という理由で俺が待ってた理由にかえる。


それでも先輩は笑って



『良かったらメールして!』



と別れ際福島に言ったんだ。



俺の頭がプチパニックに陥った。


現実に引き戻してくれたのは福島の言葉。



『え~っと、怒ってる?』



全然怒ってなかった。福島が先輩にメール?そう考えると心がザワザワして。ただ思考が止まっていただけ。


「怒ってない」そう言ったけど「眉間にシワが寄っていた」みたいで。しばらく福島は俺の顔色をうかがっていた。


怒っていない事を伝えるために、俺の心配材料を福島に聞いた。



『大丈夫だった?』


『何も言われたりしなかった?』


『メール、するの?』


ははっ、質問責め。


全ての答えが俺の望む答えだったことに安堵して。



いつの間にか俺の眉間のシワはなくなっていた。