すれ違い、片思い


『ところですごい荷物だな』



私が両手に持っている荷物を見て驚いた表情になる。


『ふふっ、寒くて練習見るの集中出来なかったらダメでしょ?だから座布団とか膝掛けとか、いろいろ』



『持つよ。貸して』



『いいよ。西谷も荷物持ってるし。私大丈夫』



肩から重そうなエナメルバッグをかけてる西谷



『俺は男だから』



その言葉にドキッとした。で思わず



『じゃあ、お願いします』



って、少し軽い方を渡そうとしたら



『そっち』



『えっ?』



重い方の荷物を私の手から奪った時、軽く手が触れた。



『つめたっ』



西谷の手はすごく冷たかった。
私と川上先輩が話し終わるのずっと門の前で待っててくれたから・・・



『俺は大丈夫だよ。福島の手も冷たいw』



私の頭の上から降ってくる言葉たちはいつも優しくて。



『ごめんね、で、ありがとう・・・』



ポケットからカイロを出して渡す。



『俺は大丈夫だから。』



『私も大丈夫。ほらっ』



もう一つのポケットから手袋を取り出して見せる



西谷は「ありがとう」ってカイロを受け取ってくれた。