すれ違い、片思い


期末考査も終わり、気付けばもう街はクリスマス一色に飾られていた。


テスト休み期間中という事もあって、特に予定のない私は圭と一緒にサッカー部の練習を久しぶりに見にきている。


いつもの非常階段で並んで座り持参したホットココアを飲みながら。


もうすっかり寒くなったから座布団に膝掛け、カイロと完全防備だ。


非常階段の鉄柵の間から冷たい風が吹き抜けるから
「もっといい場所見つけなきゃね」と2人で笑った。


そしたら階下から私を呼ぶ声がして



『福島さんっ!久しぶり!』



その人はサッカー部で引退したはずの川上有弥くんだった。