すれ違い、片思い


帰りの電車も他愛のない話で盛り上がって、気付けばもう駅。


改札を抜けて大和たちと左右逆方向帰る私たちは「じゃあね」と手を振る。


西谷も「気をつけて帰れよ!」と。


多少心配してくれてるのかな?と前を向いて歩き出した時、



『亜紀ちゃん!答え、見つかった~?』



って大和が大声で叫んだ。


後ろを振り向くと大和が笑っていて、西谷は不思議そうな顔をしている。


私の横の圭は「どうなの?」という表情で私を見ている。


まだ答えは見つかっていない。


だから



『問題を見つけるのが先~っ!じゃあね~』



手を振って前に向き直った。

そしたらまた、



『答えは近くにあるからっっ!』



って。後ろから大きな声で。


私は振り向いて手を大きく振った。