すれ違い、片思い


期末考査1週間前から全部活動が休みになる。


最近皆で帰っていないから、と大和が4人で帰ることを提案してきた。


俺は正直、複雑な気持ちだった。


誰にも気づいてもらえないこの微妙な距離感を、またあらためて感じなければならないから。


福島と話すことも、顔を見ることも素直に嬉しい。でもそれを喜べないもう1人の自分がいたんだ。


久しぶりに寄ったカフェでまさかの話になった。


マスターが俺の地雷を踏んだんだ。


福島の方を見ると、俺と同じ気持ちだったのか俯いてしまっていた。


『もうやめよ。その話』


と、思わず言ってしまった。


話しを変えるために


『ゴメンゴメン、俺腹減ってるから話より先にオーダーしようぜ』


ってごまかした。


そして


『おぅ、そうだな!』


と、大和が乗ってくれたから助かった。