すれ違い、片思い


『実はね・・・付き合ってって言われた・・・』


と、事の経緯を小声で話した。


私だけが小声で話さなくても、教室のざわつきには影響が無いことはわかっているけど、視界に入る西谷は微動だにしなくて。少しでも静かにしてあげようと思ったんだ。



『川上有弥・・私聞いたことある。特進でしょ?3年の中ではダントツカッコいいって有名』



私は小声で話してるのに、何故か圭の声は大きくて。



『もう少し小さなトーンで話して!』



圭にお願いするけど



『こんなに騒いでるんだから誰にも聞こえないよ』



って、最後まで小声にはしてくれなかった。