すれ違い、片思い


『亜紀~、どこから回る?』



今日は圭と2人で校内を見て回る。



『やっぱり3年からでしょ?』



『じゃあ、3年から行こっか』



自分たちの教室から3年生の教室に向かう途中


中庭の噴水前で女の子が1人立っていた。


人が沢山いる校内でも、中庭には出し物がないから閑散としていて。


1人でいるその女の子はとても目立って見えた。


普段なら多分気にも止めないそんな光景も、今日はなんだか気になって。






『西谷・・・・』



そこに現れたのは、西谷、だった。



『亜紀~、置いてくよ』



数メートル先で圭に名前を呼ばれたけど、返事もできなくて。



『どうした?・・・あれっ?あそこにいるの西谷だよね?』



『う・・ん、多分』



『また告白かな?』



圭は明るく言う。



『そうかもね・・・・』



そう答えるのがやっとだった・・・・