『手、痛い』
呟くと
『ごめんっっ』
すぐに離してくれた。
西谷に掴まれた手首が少しあつい。
『さっきの話だけど・・・』
落ち着いた声で西谷が話し出す。
『泣く時の感情って、色々あると思わない?』
『泣く時の感情?』
『うん・・・。例えばね、福島は悲しい時、泣くでしょ?』
優しくゆっくりしたスピードで。
『うん・・・』
『あと、悔しい時も』
『うん・・・・』
『あとは・・・嬉しい時?』
『・・・!?』
えっ?もしかして?
圭、嬉し泣き?
『俺は前田が泣いてたとしても、それは嬉し泣きだったと思うよ?』
『・・・西谷はどうしてそう思うの?』
根拠がわからない。
『昨日の帰り俺、福島に教えたよね?大和が前田に告るって。』
『・・・・・・!?まさか?』
『うんw その、まさか』
西谷が悪戯っぽく笑う。
『えっ、告白されて?嬉しくて?』
『そう。』
『圭が大和のこと?』
だんだん確信に近づく。
そして答えが・・・
『大和と前田は両思い』
『ウソっ・・・・』
『ホント』
・・・・・・
『信じられなかったら電話、してみたら?お邪魔虫覚悟で』
『お邪魔虫って?』
『今頃2人は初デート中!』
『そうなのっっっ!?』

