すれ違い、片思い


『マスター!昨日は差し入れありがとうございました!おかげでレギュラー取りました!』



マスターに席に案内してもらいながら2人は会話する。



『どういたしまして。それよりレギュラーおめでとう、頑張ったな!あっ、こちらのお席にどうぞ』



『ありがとうございます!』



案内されたのは、程よく外を行き交う人が見える窓際の席。


西谷がマスターとの会話を終えて、私に向き直る。



『福島、付き合ってくれてるお礼に、何でも頼んでいいよ。おごる!』



『え~っ太っ腹!じゃあねぇ・・・パンケーキセットで、トッピングにイチゴ。で、飲み物はカプチーノ。ホットで!』



『太るよ?』



『西谷のおごりなんてもう無いかもしれないし?たくさん食べるね!』



『じゃあ俺は・・・コーラで』



『えっ?食べ物は?』



『俺は大丈夫。・・・すいませ~ん、オーダーお願いします』



マスターが席に来てオーダーをとってくれた。



西谷と2人で向かい合って話すのは、何か緊張する。

学校だったらそんなこと、無いのに。

お互いに私服だからかな?

西谷はオシャレでカッコいい。

ほらっ今も。他の席の女子が西谷を見てる。



チクっ


何だ?今の、チクっ、って。



『また1人で百面相?』



西谷が私を見て笑っていた。


いつの間にか頼んだオーダーもテーブルにある。


『あれっ?いつの間に?』


『福島が百面相してるときに来たよ?』


あらら・・・