凛樺side
「んん……。」
頭に触れる優しさに気がついて、目を開ける。
「凛樺、起きたか??」
「…龍輝……あたし、寝てた??」
「俺が寝てて、そのうちに龍斗が来たんだろ??」
「……そうだ、なんかいきなり寝ちゃったんだ。」
「相変わらず、変わらないんだな。」
苦笑いをした龍輝がゆっくりとあたしを起こす。
「そうみたいね、龍輝はあたしといた時間が長いからね。」
あたしは、居た時間が長い人。
要するに、少しは信用している人がいると場所を問わず寝始めてしまうみたいだった。
「凛樺、今から俺が食い物作るから食べろよ。」
否定をさせないようにあたしの目をじっと見つめて龍輝が話す。
「……昨日の昼から何も食べてないから軽いものにしてね…。」
思わず溜め息が出そうになるのを、グッと抑え込んで話しかける。
「おうっ!!」
子どものようにパァと顔を明るくさせて、どこかに消えていく。
龍輝の居なくなった部屋で、小さく息を吐き出す。
「ふぅ………ちゃんと前を向かなきゃいけないのは分かってるんだけどな…。」
そう小さく呟いて、ベッドから起き上がった。
