龍斗side
「おい、いつまで寝た振りしてんだよ。」
起きているであろう、龍輝に話しかけた。
「途中から俺も起きたんだよ、悪いか。」
頬杖をついて俺の腕の中で眠る凛樺を見ている。
「お前の頭、相変わらず撫でてたぞ。」
そう伝えれば、あの鬼の顔で俺と戦っていた龍輝はどこに行ったのか。
自分の髪に優しく触れながら、
「本当に、俺をガキ扱いするからな…。」
と優しげに笑った。
「凛樺ぐらいだよ、俺もお前もこんなに女に心を開くのは。」
「そうだな、凛樺ぐらいだ……。」
腕の中で寝る凛樺はいくらか痩せた。
「こいつ、飯とか食ってないだろ。」
ぐっと横抱きにして、凛樺を持ちあげる。
「起きたら何か食わせる。」
そっと別室のドアを開ける龍輝。
そこは、龍輝と俺と許可を得た者しか入れない特別室。
「素直に食うと思うか??」
俺の問いに龍輝がニヤッと怪しく笑う。
「俺が作ったものなら食べるんだよ。」
得意そうにいう龍輝に、
絶対に無理やりにでも食わせてるだろ…………。
なんて、俺には何も言えなかった。
