学校の正門につくと、
カラフルな頭の人達。
化粧の濃い女たち。
そんな奴らしか目に映らない。
「………理事長室にいかなくちゃ。」
そんな人たちを横目に、あたしはただひたすら歩き続けた。
そして、何人かの男に話しかけられたがそれを上手くかわして何とか理事長室の前に着くことができた。
コンコンッ。
2回ノックををする。
「………。」
相手の反応は何もない。
「……まさか、ね。」
嫌な予感を胸に抱えて、
「失礼します。」
そっとドアを開けた。
すると、そこには…………。
机に突っ伏した状態で寝る人がいた。
「………はぁ。」
思わず、ため息がでる。
「………本当に相変わらず寝るのが好きね。」
そっと近くに寄り添い、いつものように頭を撫でた。
すると………。
「失礼します、りじちょっ………りん、か??」
突然、開いたドア。
「凛樺、なのか??」
そこに現れたのは、懐かしい人だった。
「……龍斗。」
その名前を呼べば、目に涙を浮かべてその腕の中に閉じ込められる。
「……っつ……凛樺っ…。」
怖そうなほどに強く、強く抱きしめられる。
「ふふ、龍斗。大丈夫よ。」
その背中を優しく撫でて、顔を覗き込む。
そこには、今にも泣き出しそうな顔があって。
「心配かけてごめんね、あたしここにいるから。」
なるべく、心配をかけないように笑いかけた。
「……この馬鹿っ……心配させんじゃねぇ……。」
さらに強く抱きしめられて、久しぶりの人の温もりに。
なぜか、あたしは段々と意識が遠退いていった。
最後に聞いたのは、
「もう1度、笑ってくれっ……。」
龍斗の苦しそうな声だった気がした。
