次の日というかすでに今日の出来事になってしまったけど。

 睡眠時間ゼロで会社に向かった。

 家に帰ってからは涙が止まらず、目は腫れている。

 とても人前に出せる顔じゃないと判断し、マスク着用。

 会社に向かう為のそのそと準備をする体が重たい。

 寝ていないせいもあるけど、気持ちが沈んでいてとても会社に行く気がしない。

 休んでしまいたかったけど、一人で家の中にいたらもっと腐ってしまうと判断し家を出た。

 会社に向かうため電車に乗った。

 ごった返しの朝の電車。

 人ごみ、人の声、あまりに騒がしさに何も考える余裕がないことに安心を覚えたのは初めてだ。

 やっとの思いで車内に体をねじ込んだ。

 人ごみに紛れて電車に揺られ、やっとついた駅の改札をくぐった。

 会社までは三駅、こんなにも早く感じたのは初めてかもしれない。