ほほ笑みながら、泣いていた。


「朱里……」


翔吾があたしの体を引き寄せて、頭を撫でてくれた。


すると涙は次から次へと溢れ出し、止まらなくなる。


「翔吾ぉ……!」


翔吾の胸に顔をうずめ、小さな子供のようにしゃくりあげて泣く。


「ごめんな朱里。俺の為に……ありがとう……」


血なまぐさい部屋の中、翔吾はずっとあたしの頭を撫でていてくれたのだった……。