ざっと見て、50人以上いることがわかった。


「ってぇ……」


あたしの隣で見知らぬ少年が目を覚まし、頭を押さえた。


あたしは整った顔立ちの少年の、その首に視線が釘付けになっていた。


「なんだよ、お前」


あたしの視線に気が付いた少年が、けげんそうな表情であたしを見て来た。


あたしは「それ、なに?」と、少年の首を指差す。


「は?」


少年は首をかしげ、自分の首に触れた。


その瞬間表情はこわばる。


「なんだよ、これ」


「待って、あたしにも付いてる」


自分の首に触れてみると、少年と同じものが自分の首にも付けられていることがわかった。


首輪、だ……。