18歳、春――…


私は短大に入学した。

そして、同じ学部の香穂と仲良くなり、悠也が同じ学校にいない生活にも慣れてきた。


悠也とは中学、高校と同じ学校で同じクラス。

しかも、部活まで一緒。

ずっと一緒にいる事が当たり前な事だった。

だから、


悠也と離れたら、悠也の事が好きっていう気持ちを忘れられるかな?


そう思っていたけど、いざ、悠也と離れたら、私の心は寂しさでいっぱいだった。

だけど、新しい環境になり、新しい友達ができ、次第に私はその寂しさにも少しずつだけど慣れていった。


こうやって悠也への気持ちを忘れていくのかな?



短大に入学して数週間が過ぎた――…


「ねぇ、奈緒。サークル決めた?」

「ううん、まだ決めてない。香穂はどこかのサークルに入るの?」


高校の時はずっと部活だった私は、バイトもしてみたいと思っていた。

だから、サークルはどっちでもよかった。