「はぁ…」


俺の隣、今日もコイツはため息をつく。


「早飛、お前本当止めろ。俺の幸せも吸い取られそうだ。」


「るせーな。

はぁ…」


「またかよ…はぁ……」


ボソッと言った言葉はきっとコイツには聞こえていない。


俺はふと、顔をあげる。


コイツの視線の先、そこにはいつだって彼女の姿。


突然女遊び止めたと思ったら、いつもいつもため息をつきながら彼女を見つめてる。


正直、どこがいいんだかよくわからない。


確かに顔は可愛いと思うけど、早飛のタイプとは違う気がする。


最初はそう、思ってたんだよな…