生きる



『では、朝お伝えしたのと同じかと思いますが…


その前にご主人とは初めてですよね?担当の木村です。

それと、看護師の大石になります』



『よろしくお願いします。それで何で入院になったですか?』



『奥さんにはお話しましたが、子宮の入口である頸菅というところが妊娠してない状態で40ミリです。

妊娠して、産み月になれば短くなっていくんですが……


まだ7ヶ月で産まれるまでには3ヶ月あるんですが、19ミリになってしまっていて早産の危険です。

お腹の張りもあるとの事で出血もあった。との事で入院して貰いました。


もし点滴で張りが治まらずお産になって産まれてしまうかもしれません。


そうならないようにトイレ以外は絶対安静です』



『……そうですか…もし今産まれてしまっても助かりますか?』



『今日の推定体重は1070gでした。

もし産まれても助かる確率はありますが、障害がでる可能性もあります。ですから1日でも長くお腹に居させてあげたいんです。

お腹にいる1日は産まれてからの三日間ですから』


『解りました…』






先生とのやり取りを終えて病室に戻りました。


ベットに横になってから主人がお腹に手をあてながら

『まだ母ちゃんの腹にいろよ!居心地悪いかもしれないけど、男は我慢だぞ(笑)』




(ボコ!!)




会話してるように暴れ始めて


「いたたっ!少し落ち着こうね!」



見ててもお腹がグネグネ動いてるのが解るぐらいで


『また明日くるから大人しくいろよ。おやすみ』




お腹に話かけながら帰って行きました。





それから直ぐに消灯だったけど寝れずぼーとしてたら知らぬ間に寝てました。