水着姿は恥ずかしくて、上にパーカーを羽織った。
外に出ると、亘と楓くんはもう待ってくれていた。


亘と楓くんが並んでる・・・なんか、へんな感じ。
タイプの違う2人。


明るく熱血漢な亘とクールで冷静な楓くん。


「おまたせー!」


まひろが明るい調子で声をかけた。



「じゃあ、いくかっ!」


亘がそう答え、私たちは歩き出した。
私は後ろを歩いている楓くんの横に駆け寄る。



「楓くん、今日はありがとう」

「別に」

「楓くんと海に来れてよかった」

「・・・あんた、平気なの?」



楓くんが私を見る。
私は楓くんと目を合わせると、一度ギュッと唇を噛みしめる。
そして、前を見据えた。