学校は、期末試験が終わり、今日は終業式だ。
私は、まひろと亘と街に繰り出していた。


私は街を行きかう男の人にびくびくしながら。
まひろは違う所に行こうって言ってくれたけど、いつまでも私に付き合ってもらうのも申し訳ないし。
私も、もっと前に進みたい。



「ね、どこ行く?買い物行きたいなぁ」

「ふふっ、まひろ張り切ってるね」

「張り切るよ!だって、梨乃と買い物なんてなかなかいけないもん!」




そうだよね。
ずっと怖くて行けなかったから。




「でも、どうして急に行く気になったの?」




そう。
今日のこの買い物は私が誘ったんだ。




「いつまでも怖がってばかりじゃ、いけないって思ったから。私も、変わりたいって」

「そっか。いいことじゃん!今日は楽しもうね!」




まひろの笑顔に私も笑う。
そんな私たちを見ながら亘が苦笑する。