どこに言ったら会えるだろう。
事務所は、今大変なことになってるだろうか。

もしかしたら、報道陣が駆け付けているのかな。



私は携帯を取り出し、ダメもとで楓くんにかけた。



しばらくコールして諦めようとしたその時、コール音が途切れる。




―もしもし

「か、楓くん!?」

―ああ。そうだけど、お前学校は?

「そんな事より、会いたいの!会えない?今、やっぱ忙しい?」

―・・・ああ、いや。忙しいのは俊とか橘さんとか。俺は別に。今事務所にいるから、裏口から入ってきて。警備員にはいっておくから

「あ、ありがとう。すぐに、行くね」




走りながらで息が切れ切れになりながら捲し立てるように話す。
楓くん自身はとても冷静だったけど。


私は一層走るスピードを速めて楓くんの事務所へと急いだ。