ゆりかご

「コータローは何で忙しいの?」

「オレ?バイト始めたから。あとはたまに部活も出てるし…。」

そういえばバイトするって言ってたような…。

でも意外、部活なんか出てるんだ。

「清田さん、オレが茶道部に参加してるなんて意外って顔してる。」

「…え。」

あたしは顔に出るタイプなのかな、コータローにはたまに言い当てられてしまう。

「あはは、図星でしょ?オレすごくない?」

「べ、別に?」

「無理すんなって!すごいって言っていいよ(笑)。」

そう言って、あたしの肩をポンと叩くコータロー。

「なにそれー。」

言いながら、どうしても笑顔になってしまう…。

叩かれた肩からーーーあたしは、穏やかな波の様に揺れる。


「うわー、今日もスゲー人。」

「ね。」

売店に着いたコータローの第一声に、あたしも頷く。