「行こ、繭子。」
そう言ってグラウンドに向かう美羽の、その長い髪に一瞬見とれてしまったあたしは、無意識に自分の髪の毛を触っていた。
アッシュ系の長い髪をした美羽と、黒髪で肩につくかどうかという長さのあたしーーーかなり対照的。
半年前までは、あたしの髪も美羽くらい長かったんだ。
でもそんな事はどうでもいいーーー翔矢は短い髪が好きだから…。
色は…もう高校生なんだし、ちょっとくらい茶色にしたいな〜…なんて願望もある。
髪の色くらいみんな変えてるけど、でも少しだけ悪いコトをしてしまうような気持ちになるんだ。
「繭子、あれ何だろ。見に行ってみよ?」
「あ、うん。」
グラウンドに着くや否や目を引いた人だかりに、あたしと美羽は向かったーーーそれは、見に行く予定の陸上部だった……。
そう言ってグラウンドに向かう美羽の、その長い髪に一瞬見とれてしまったあたしは、無意識に自分の髪の毛を触っていた。
アッシュ系の長い髪をした美羽と、黒髪で肩につくかどうかという長さのあたしーーーかなり対照的。
半年前までは、あたしの髪も美羽くらい長かったんだ。
でもそんな事はどうでもいいーーー翔矢は短い髪が好きだから…。
色は…もう高校生なんだし、ちょっとくらい茶色にしたいな〜…なんて願望もある。
髪の色くらいみんな変えてるけど、でも少しだけ悪いコトをしてしまうような気持ちになるんだ。
「繭子、あれ何だろ。見に行ってみよ?」
「あ、うん。」
グラウンドに着くや否や目を引いた人だかりに、あたしと美羽は向かったーーーそれは、見に行く予定の陸上部だった……。



