ゆりかご

「今日はやめとくよ。てか多分部活入らないから、もう見学もしなくていいかも。」

「んー…、それもそうだね。あたしも多分部活やらないからなぁ。帰ろっかぁ。」

さらりと答えたあたしに、美羽が同調した。

「じゃぁさ繭子、駅のスタバ寄っていかない?」

あたしと美羽は駅までは一緒で、そこから乗る電車が違う。

それで美羽は、駅の構内にあるスタバに寄ろうと提案してくれたのだ。

「いいね。行こ行こ♪」

今日は爽やかによく晴れてるし、駅の構内なら帰りも遅くはならないーーーあたしはスグにオッケーの返事をした。



「あ、繭子ごめん忘れ物しちゃった。取ってくるから待ってて?」

昇降口まで来たところで忘れ物に気づいた美羽は、あたしを残して教室に戻っていった。

「清田さん?何してんの?」

ケータイゲームをしながら美羽を待っていたあたしの頭の上から、明るい声が降ってきた。