ゆりかご

「……。」


「オレさーーー。」

あたしが話せないでいると、コータローが独り言みたいに話し始めた。

「今日走って…やっぱり清田さんの事が好きなんだなぁ、って再確認したんだ。」

「何でそーゆう話になるワケ⁈」

嬉しいけど…コータローとの会話は、相変わらず展開が読めない。

「てか決勝どうだったの?」

とりあえず、話題をそらすーーーゆうちゃんにここまでしてもらったんだから、気持ちは伝えたい……でもまだ、心の準備が間に合っていない。

勇気がないあたし。

「あぁ、5位だった。やっぱ3年生とか速い人いっぱいいるし。オレもブランクなかったらなぁ〜…って見てくれたんじゃなかったの?」

「う…うん、追試だったから、間に合わなくて。」

コータローはガッカリしながらも、明るかった。

「で、思い出してくれた?」


思い出すーーー?

「何を?」