ゆりかご

「ま、待ってゆうちゃん…もう少しゆっくり……。」

運動音痴でオマケに体力もないあたしは、ヘトヘトだった。

わかっていたけど…コータローみたいには、走れないや。

「早くしないと終わっちゃうよ⁈」

「そんなこと…言われても……!」

ハァハァと息を切らすあたしの手を、ゆうちゃんが引っ張る。


シャラ…

「…。」

こんなとこで、弱音なんか吐けないーーーあたしはその場に座り込みたい気持ちを抑え、何とか踏ん張った。



「…やっと着いた!繭子遅すぎ!」

「ごめん…これでも、頑張ったんだけど……。」

ゆうちゃんは既にグラウンドをキョロキョロと見渡しているけど、あたしは息を整えるので精一杯だった。

「繭子って目ぇいいでしょ⁈探して!」

「え⁈う、うん。」

あたしとゆうちゃん、必死に目を凝らしてコータローを探す。