ゆりかご

「早く行こう、繭子!」

ひとしきり泣き合った後、ゆうちゃんがあたしの手を握って言った。

「うん…!」

あたしも、ゆうちゃんの手を握り返して言った。

暑いだなんて弱音を吐いてる場合じゃないーーーあたしとゆうちゃんは、決勝の会場になっているグラウンドへと急いだ。

その途中で、愛衣にはメールで謝りの連絡を入れた。

「ゆうちゃん!」

「んー?」

生温かい風を切りながら、少し大きめの声で話す。

「あたしの方こそ…ごめんね!あたしのした事、許さなくていいから!自分でも、最低だと思ってる…。」

「じゃぁ許さないことにする。」

「…。」

…普通に考えて、そうだよね。

「だけど、あたしもゆうちゃんのこと大好きだから…!」


「だから、フラれたらなぐさめてあげる、って言ってるでしょ(笑)?」