ゆりかご

雪乃の部屋に入ってから、あたしはお母さんにメールをして、ごはんがいらないことを伝えた。

《さっき雪乃ちゃんのお母さんから電話あったよ。あんまり遅くならないこと。》

「雪乃のお母さん、家に電話してくれたみたい。」

「マジで(笑)。」

あたしの家から雪乃の家までは徒歩3分ーーーだから幼稚園の頃からお互い知っていて、親同士も仲が良い。

遅くなるなってメールきてたけど、雪乃の家なら遅くなっても許してくれたりする。

「ねぇねぇ繭子、これ食べよ?」

雪乃が、さっきコンビニで買ったお菓子を出してきた。

「あ、これ新発売の!気になってたんだぁ〜。」

「でしょー。今少し食べて、ごはん食べたらまた食べよ?」

「うんうん、それがいい。」

あたしはわいわい騒ぎながら、キレイに片付いてる雪乃の部屋を見渡した…。

ハンガーには新しい制服。

ブレザーにチェックのスカートが可愛い…いいな。

「2人ともーっ、ごはんよー!」

雪乃のお母さんの元気な声が、響いてきた。