ゆりかご

「はは…。ホント、バカみたい。あたしも、雪乃も。」

「ほっといてよ。」


なんか…悔しくなってきた。

「あたしが欲しいものは全部雪乃が持ってるから、雪乃にヤキモチばっかり妬いてきて、だから翔矢まで雪乃のとこに行っちゃった時は、諦めきれない中で実は諦めてたっていうか…やっぱり雪乃には敵わないのかな〜…って。それなのに許せな…。」

「ちょっと待ってよ。」

突然雪乃が、あたしの話を止めた。


「繭子の欲しいものをあたしが持ってる、って何それ。逆でしょ。」

「そんな事ないよ!雪乃は可愛いしショートヘアも似合うし、あたしより背が高いのに体重同じだし!ファンもたくさんいるじゃん。勉強も運動も、あたしよりずっとできるし!羨ましいって…ずっと思ってた。」

あたしは、これまで隠してた気持ちを打ち明けた。

雪乃の事は好きだけど、だからこそ抱く嫉妬の気持ちをずっと持っていた。