ゆりかご

「ねぇ繭子、久しぶりに家でごはん食べていかない?」

「あーっ、それいい!そうしよ!急だけど大丈夫?」

「大丈夫でしょ。繭子来る時はいつも急だもん(笑)。」

「あ、そっか(笑)。」

あたしと雪乃は、肩を並べて歩き出したーーー…。

ちょうどこれくらいの時間が部活帰りで、翔矢と3人で歩いて帰った事を思い出していた。

「…少し前のことなのに、懐かしいね。」

「え…。」

雪乃は爽やかな笑顔で言ったけど、何でかな、表情が曇って見えたんだ。

あたしが淋しくて仕方ないからかな。

「あたしも!同じこと思った!」

それでも、雪乃も懐かしんでくれてることが嬉しかったーーー…。


「繭子ちゃんいらっしゃい。久しぶりじゃない。もうすぐごはんだけど、食べてく?」

雪乃のお母さんに会った瞬間これだから、急でも大丈夫というのも頷ける。

「お願いします。」

「じゃぁ呼んだら来てね〜。」

「はぁい。」

あたしと雪乃はクスリと笑いながら返事をした。