ゆりかご

「うん!うちの学校ってあんまり厳しくないみたいだから全然大丈夫だし。友達ももう黒くないもん。」

「へぇ、いいじゃん、俺んとこは指導部の先生が結構うるさいらしくてさ。」

「そーなの?でもいいよ、翔矢は学校近いし制服かわいいし雪乃もいるし…あたしなんか……まぢイヤだ。」

「はいストップ!」

そう言ってチュッと触れた翔矢の唇の温度がスグに全身を駆け巡り、あたしは言葉を失う。

「…。」

あたし達は、まだ、健全。

今日スカートが短いのは、別に誘ってるわけじゃなくて……でももう高校生になったし、あたしはそろそろ翔矢と…って思ってるんだ。

まぁ肝心の翔矢が、今は陸上一筋だからね……まだ先かな。

「俺だって繭がいないのイヤなんだからさー、お互いガマンしかなくね?こうやって会えたらいいじゃん?」

「うん、そうだね…。」

たまに、すごくサッパリした翔矢の言葉に淋しくなる時があって、毛布にくるまりたくなる。