ゆりかご

「美羽も共犯…?2人して、陰で私のことバカみたいって笑ってたんでしょ。」

「ゆうちゃんそれは違うよ、あたしも繭子も…。」

「…聞きたくない。」

美羽のフォローにも聞く耳持たず、冷たい態度のままのゆうちゃん。


「彼氏に浮気されたかも…?笑っちゃう。浮気してるのは繭子じゃないの?」

「え…。」

ゆうちゃんは薄笑いを浮かべながら、その口調はだんだんと強くなっていった。


「私、昨日繭子が木村くんと抱き合ってるところ、見たんだから…!二股かけてるのはアンタじゃん!」


昨日のーーーアレを、見られていたなんて……。

ゆうちゃんが大きな声を出したことで、クラスの視線が集まり、女子たちはヒソヒソ話を始めた。

「あれは違う…そんなんじゃ……。」

「じゃぁ何だっていうの⁈」

ゆうちゃんの目からは、涙がこぼれていたーーー…コータローの事が、好きだという証の涙が。

あたしは、なに中途半端なことをしているんだろう…。

ゆうちゃんを、傷つけた。