ゆりかご

「先生…いつから?全然気づきませんでした。」

美羽が不思議そうに聞いた。

「少し前かな。大変そうな話だったから割り込みたくなかったけど、もうすぐ1限目が終わるから。時計を見なさい。」

「はぁい。すみませんでした。」

あたしと美羽は先生に頭を下げて、保健室を出ようとした。

「あなた達はまだ若いんだから、色んな事を経験しなさい。しんどい時は、ここへ来てもいいのよ。」

「先生…。」

「繭子…っ。」

いけない、また泣いてしまうとこだった。

「ふふ…。」

先生は、笑顔だった。

キーン…コーン……

「失礼しました。」

チャイムが鳴って、あたしと美羽は保健室を後にした。


「繭子、大丈夫⁈」

「もういいの?私迎えに行こうと思ってたところだったよ。」

教室に戻ると、愛衣とゆうちゃんが心配して来てくれた。