あれから3日。


現実味がないまま、時間だけが流れている。


あれは夢だったんじゃないかと思うほど、いつもと何ら変わりのない日々を過ごしていた。



そう。


いつもと全然変わりない日々を……。



「あんたたち……本当に付き合ってんの?」



高校2年生になって3ヶ月。


新しいクラスになって出来た友達の仁奈(にな)が、不思議そうに眉を寄せた。



「う、うん……多分」



付き合ってやるって言ってくれたし。


一応……付き合っていることになるのかな。


入学式の日に一目惚れをしてから、1年以上ずっと片想いを続けて来た。


1年の時はクラスが違ったけど、2年では同じクラスになって。


ほとんど話したことがなかったけど、想いを隠しきれなくなって告白しようって決めたんだ。