「おはよーっ」
今日も朝から元気な高校2年生。
私、神永ゆのは今人生最大の悩みがある。
それは……
「…うす」
この覇気のない声を出す私の彼氏、市川颯斗のことだ。
颯斗は背が高くてイケメンでサッカー部だからとんでもなくモテる。
そんな颯斗が私の彼氏というのが今でも信じられない。
高校1年生の春に私が颯斗に一目惚れして三ヶ月間告白し続けた結果、ようやくオッケーしてもらって今にいたる。
嫌われているわけではなさそうだが、好かれているかと聞かれたら自信はない。
実際、颯斗は私にそっけない。
女子と元々仲良く話すタイプではないが、一応彼女なのに話しかけても「うん」とか、「へー」とかばっかり。
私のこと好きじゃないのかなー…。
って言うのが今の悩み。