「グスン……やりたくないの」



悠斗が怒っているけど、あの副作用だけはやだ。



「ダメっ!!
もうやるよ!!」



体が一瞬フワッと宙に浮き悠斗の膝の上にのせられて逃げられないように強く腕で抑えられた



「悠斗のばかぁー 大っ嫌い!!」



「ばかでも嫌いでもいいからやるよ!!
やらないといけないことくらい
わかっているだろ!!」


悠斗に怒鳴られてさらに涙が出てきたけど、悠斗は私の腕を固定して点滴を打つ



「痛いー グスン 抜いて!!」



「抜いたりしたら絶対だめだよ
本気で怒るからな!! わかった?」



もう、怒っているじゃん……



「…………」



「美優、返事は?!」



「…はい」



「偉いぞ。
副作用がきたらナースコール押して
すぐ行くから」



さっきまで怒っていたのがうそのように優しく頭を撫でながらそう言ってくれる



「……うん」



「じゃあ、俺はそろそろ行くからな
仕事が終わったら来るから不安に
ならなくても大丈夫だよ」




そう言って出ていった