『……ハアハアハアハアハア
ウッ…苦し…い 辛い… 悠斗……
もうやだ、グスン』
目の前は真っ暗で
身体中が痛くて
動けないしすごい吐き気がする
何も見えない
だけど、ひとつだけわかるのは
これは、抗がん剤の副作用……
『悠斗……… 悠斗………
助けて 怖い』
何度も何度も呼んでいるのに
その声は届かなくて
悠斗の姿は見えない
そこで私の感覚はなくなって……
「美優 朝だよ……!
起きて 」
ハッ?!
夢だったのか!!!
でも、夢だとは思えないほど
あの辛い感覚があって怖いよ……
「美優、おはよう!
ご飯食べたら病院に行こう
辛いけど今日から治療だから頑張ろ?」
……怖い
治療したらさっきの夢が
現実になるかもしれない
苦しくても誰も来てくれない
あの感覚を思い出してしまった


