「う……ううーん……」
その人が小さい可愛い声を発する。
「ふぁ…、おはよう」
その人が、女の子に言った。
「おはよう、お姉ちゃん」
女の子は返事をしながらベッドの近くにある備え付けの電話を手に取る。
慣れた感じで番号を押して、
「あ、お姉ちゃん起きたのでよろしくお願いします」
と、誰かに伝える。
「うぅー…、小夢(コユメ)ー?飲み物ー」
その人は目をこすりながら女の子に言う。
こする瞳は、これまた綺麗な青色だ。
「ん、はい」
女の子…小夢ちゃんはペットボトルに入った飲み物を渡す。
「ありがと……」
その人は受け取ったと同時に蓋を開けて飲み始めた。


