「あ、ありがとう」


戸惑いながらもお礼を言う女の子。


「これ、何処に持ってくの?」


僕は女の子に聞く。


「えっと、病室に」


女の子はペットボトルで病院をさして言う。


女の子について歩く。


「お兄さんって何歳?」


沈黙で歩くのもなんだからかは分からないが女の子が聞いた。


「んー、17歳だよ」


僕は普通に答えた。


「へー、じゃあお姉ちゃんと同い歳だ」


女の子は僕にそう言うので、


「ふーん、お姉ちゃんがいるんだ」


と、続けた。


「そうだよー、これもお姉ちゃんの病室に持っていく物だしね」


女の子はペットボトルを振りながら言う。