「うん、任せて。絶対に連れて行くよ」
僕は、夢乃ちゃんと小夢ちゃんとそして自分自身に、約束した。
「じゃ、頑張ってよ……あ!」
「ん?どうかした?」
「携帯の電源は切っといた方が良いよ!居場所が分かっちゃうから」
「ハイテクだねぇ……わかったよありがとね」
僕は携帯の電源を切り、再び考える。
まず、駅には警官がいるだろう。きっとバス停にもいる。
すると、タクシー?いいや、タクシーだと僕の顔はまぁバレてるし…駄目か。
じゃあ歩きしかないか。
そうは思うが…、歩いて海まで行くと単純に考えて……まぁとにかく時間がかかってしまう。
さらに、大きな道を通ったら多分…誰かに見つかって通報をくらう。
「よしっ!やってやれない事はない!」
僕は車イスを押して路地裏を進む。