「あれ?高姫。今日は遅かったね」
いつも通りに、病院に行く僕だ。
「あぁ。うん。ちょっと買い物を……ね」
夢乃ちゃんのベッドを見る。夢乃ちゃんはまだ寝ている。
「あ、小夢ちゃん。これいる?」
僕は小夢ちゃんに手土産のお菓子を渡す。
「へ?どうしたの?珍しい…」
と、言いつつしっかりとお菓子を掴む可愛らしい小夢ちゃんだ。
「あ、お茶とか欲しいかも…ね」
僕がなんとなくそう言うと、
「あ、じゃあ、下に行って買ってくるよ」
と、小夢ちゃんは言ってくれる。
「ごめんね、ありがとう」
僕がお礼を言うとドアを開けて、小夢ちゃんが出ていく。