「なぁなぁ、どうしたんだよ?」


昼休みになった時に葉が聞いてくる。


「うん?別に……何でもないよー」


僕はそう答える。


「なぁ、高姫。俺とお前は何年の付き合いだよ」


「あー、小学校1年から高校2年の今まで数えて11年だよ」


僕は淡々と答える。いつもの受け答えにもどうしてもやる気が出ない。


「ま、高姫が悩んでいる時はいっつもそうだよな」


そんな事を葉は言う。


「どういうことだよ」


「んー?高姫は悩む時にいっつも1人で抱え込んで悩むんだもんよ」


「そんなことは………ある」


思い出してみるとそういえばそうだったと思う。


「だからさ、俺は何も言わないよ。お前は1人でやろうとするもんな。でも、言わせてくれよ。俺はお前の味方……かもな」


「ハハッ、どっちなんだよ。まぁありがとよ。ちょっと吹っ切れたかもな」


僕は葉にお礼を言ってある事を決めた。


これから僕が考える事は僕自身の只のわがままだ。


多分、とんでもなく周りに迷惑をかける。


僕は決心する。やってやるよ。